株式会社PNH(本社:新潟県新潟市、代表取締役:小木將綱)は、マレーシアにおける触媒式低温炭化装置の実証実験をさらに加速させるため、ボールウェーブ株式会社(本社:宮城県仙台市)が開発した高感度ガス分析装置「Sylph」を活用した取り組みを開始いたしました。
本実証は、経済産業省の所轄する「令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査)」において、株式会社PNHが採択されたプロジェクトの一環として実施されています。
現地(リバネスグループ:Center of Garage Malaysia)での実証運営およびデータ取得は PNH Malaysia Sdn. Bhd. が担当し、触媒式低温炭化装置の提供および技術支援は UPCYCLE Technologies株式会社(本社:新潟県新潟市)が行っています。今回導入した「Sylph」は、UPCYCLE Technologies株式会社が所有する装置であり、PNH Malaysia Sdn. Bhd.が炭化過程のガス成分をより精密に分析・評価するために一時的に借用しています。
ボールウェーブ社独自のナノスプリング技術を応用したマイクロガスクロマトグラフで、極めて高い感度と短い分析時間を両立。炭化過程で発生する揮発性有機化合物(VOC)や可燃性ガスをリアルタイムで分離・定量分析できるため、炭化プロセスの挙動を詳細に把握することが可能です。
これにより、炭化条件の最適化や再現性の向上、装置の制御精度改善が期待されます。株式会社PNHは、Sylphを活用して分析したPNH Malaysi Sdn Bhdが記録した結果をもとに、触媒式低温炭化技術の高度化を進め、マレーシアにおける廃棄物の資源化とCO₂排出削減の両立を目指した持続可能な資源循環モデルの確立に取り組んでまいります。

